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訪問看護を通しての気づき~人の話をよく聞くこと~

先々週、施設入所中、92歳・女性Aさんの訪問に初めて行きました。訪問時間は30分。

「どうも初めまして。〇〇です。よろしくお願いします。」から始まりました。

訪問開始5分経過した頃、Aさんが沢山お話をしてくださり、心に残る訪問となりました。

 

Aさん

「私はね、この施設に入所して10年経過したの。夫は83歳の時に他界したの。夫は、元気なときから千葉医大に自分が死んだら献体として血が通わなくなった身体を提供すると言って、登録してたのよ。亡くなった後、半年、戻ってこなかったわ。」と話されました。

 

話が止まらず「身内は反対したのよ。だって、いつ戻ってくるかわからないし、身体のあちこちにメスを入れるわけでしょう。でも、私は夫の気持ちを尊重したわ。」と涙を目にいっぱい浮かべながら、小さな身体を震わせながら話してくれました。

 

私は教員時代、学生を連れて解剖見学に行っています。医学生が看護学生に「これが神経です。これが脳です。」と献体の内臓など見せながら説明してくれます。途中、倒れる学生もいました。詳しいことは割愛しますが、その時に感じた感情を思い出しました。「自分の身内だったら、反対するかも。見てて辛い。」と思った自分がいました。

 

Aさんが一生懸命、お話してくださり私は何も言わずうなづくだけでした。同時に、涙が溢れそうになり、こうして医療発展のために貢献してくれる家族がいるからこそ、昔は不知の病と言われてた病気も、今となっては完治できるだと改めて思いました。感謝の気持ちで溢れました。

 

訪問終了時、Aさんが「なんか沢山喋っちゃってごめんね。気がついたらペラペラ話しちゃったわ。」と仰ってましたが、今になっても、様々な感情が沸き上がって当然だと思いました。

 

そして、先週、再び訪問に伺いました。Aさんが、私のために、うさぎの可愛いマスコットを手作りで作ってくれていました。こんな嬉しいことはないです。

 

最近改めて思うことがあります。皆、話を聞いてもらえたら嬉しいし、信頼できるし、人間関係構築の基盤になると思います。

 

訪問看護を通して、私自身がお客様から成長させていただき、言葉にできないぐらい、感謝しかないです。感謝で終わってはいけないので、在宅で安心して生活できるよう、支えていきたいと思います。

 

Aさんから頂いたマスコットは、訪問バックにつけています。お守りです。

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