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認知症高齢者Bさんの訪問を通して

毎週木曜日、90歳女性・Bさんの訪問に伺っています。認知症で夫のことはよく分かっており、長期記憶は結構覚えておられる方です。認知症とうつ病もあり、当たり前ですが日により、気分の浮き沈みもあります。

 

先週は私のことを忘れており、「貴方知らない。変な人が来た。○○さん(夫)、変な商売を売りつけに来てるから気をつけてね。」と言っていました。

 

最近、せん妄も著明らしく、夫の苦悩を聞かせていただきました。夫自身、パーキンソン病も患っており、思うように身体が動かない時もあり、大変な苦労をされています。

老々介護を目の当たりにして、介入当初は、妻のショートステイやデイ通所なども提案させていただきました。

 

夫曰く、妻の妹はうつ病で夫が不在のときに自殺をはかっており、ショートやデイに通ったとき、同じ惨事が起こってはならないと強く思っています。

 

夫婦それぞれ、考え方があり、生き方があり、提案すること自体、相手にとっては余計なお節介と捉えらることもあります。お伝えするタイミングが大切だと改めて思います。

 

ここ数年、一切外に出ていないと聞いていたので、去年の4月、庭に咲いている桜を見にでることができました。秋にも、ご夫婦と一緒に庭に出て昔話を聞かせていただく場面もありました。Bさんより「この庭の松の木立派でしょう。夫婦で一生懸命働いてお金貯めて植えたのよ。」や「この植木に色々な花を植えて育ててたのよ。」など、長期記憶が蘇る時間となりました。

 

変わらない日常に、希望を叶えることも看護だと思っています。可能な限り、夫婦が希望されている在宅で一日でも一緒に過ごせるよう、支えていくことが私の役割だと考えています。

 

夫の本音で、疾患上、好き勝手なことを言われてたまに殴りたくなる時もあるとポロっといいました。夫のフォローが必要です。今日も色々、お話を伺いました。

 

私が介入しているときは、夫の休憩タイムとしています。介入の最初は手応えが悪くても、少し間を置いたらBさんは通常通り、沢山お話され優しく、一緒に笑う時間がきます。

 

「焦りは禁物」
「時として、時間をかけて相手のペースに合わせる」
こちらが真剣に話を聞かせていただくと、相手も真剣に話をしてくれます。

 

老老介護の実際を訪問看護を通して目の当たりにする日々です。1件1件訪問に行く度、夫婦・家族の価値観があり、私自身、学ばせていただいています。

 

日々、Bさんの身体状況も変化しています。自宅で過ごす時間も刻々と減ってきています。

今週もBさんの訪問に伺い、Bさんとご家族に寄り添った看護を提供したいと思います。

 

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