スタッフブログBLOG
1分1秒が貴重が時間
訪問看護師になり4年目に突入しました。振り返ると、最初は分からないことが分からない状況でとにかくがむしゃらに訪問に行っていたことを思い出します。法律や加算のことも中々頭に入ってこず、目の前のことをとにかく丁寧にやることで必死でした。全体の把握に時間に要し、時間を無駄にした場面も多かったと思います。緊急対応で上手くできず涙を流したことも多々あり、「私は訪問看護師に向いていないかもしれない。そもそも、看護師に向いていないのかもしれない。」と自信を喪失することもありました。
でも今こうして、同じ場所で仕事を続けられるのは、周りのスタッフのお陰です。支えてくれ、励ましてくれ、共に頑張れる仲間ほど心強いことはないです。猛暑が続く中、今日も元気にチームと協力し合いながら訪問に行っています。
ブライト・ライフ訪問看護うらわでは、昨年の11月から小児慢性特定疾病Iちゃんの訪問に行っています。以前、1度記事にさせていただいたことがあります。Iちゃんは2月下旬に病気の進行による右上肢・右下肢の麻痺が生じ、歩行が難しくなりました。また、嘔吐が頻回にみられ、食事・水分と共に摂れなくなり右鎖骨下に造設してあるCVポートより高カロリー輸液が開始されました。そんな中、奇跡の回復がみられ卒園式では自力で登壇し卒園証書を受け取り、両親に向けて練習も十分できていないのに歌も送ることができました。また、桜満開の4月には小さな身体にランドセルを背負って無事、小学校にも入学することができ元気に通学もできていました。しかし、病気は残酷にもIちゃんの身体を蝕んでおり6月上旬には登校不可能となってしまいました。そんな中、Iちゃんがお寿司を食べたいと話したことがあり、ほぼ寝たきり状態になる前に、主治医から許可を得て、回転寿司に行けたことがありました。CVポートから輸液・CADDからモルヒネを投与していたとしても、疼痛が緩和できており病状的に安定していれば外出も可能です。在宅ならでは実現できないことも多くあります。不可能を可能にするためにどう行動するかも私たちの大きな役割だと改めて思いました。ママが一番子どもの変化を理解しておられ、最後の外出になるかもしれないと話されていたそうです。
現状、Iちゃんの身体状態は頭部腫瘤も徐々に拡大しています。また、眠る時間も増え食事・水分も摂取できずCVポートから持続で高カロリー輸液とCADDからモルヒネ投与は継続中です。意思疎通は可能ですが、ほぼベッド上で臥床している日々です。
Iちゃん自身、小さな身体で今も尚、病気と闘っています。初回訪問の頃を思い出すのですが、笑顔いっぱいで遊ぶことが大好きな可愛い子どもです。病気と闘いながらも元気に走り回っているIちゃんの姿を知っている分、病気の進行を目の当たりにすると心が張り裂けそうになります。かけがえのない我が子をいつ失うか分からない恐怖と日々闘っているご両親・ご家族の気持ちを考えると、はかり知れない心情だと思います。私たち訪問看護師は、当本人だけでなくご家族のケアをする役割りがあります。思いを吐き出してもらい、リアルタイムで大切な情報を伝えていき、混乱しないように最後まで支えたいです。今、Iちゃんとの過ごす1分1秒がご家族にとって貴重です。我が子といえど、介護に疲弊する日もあって当然です。Iちゃん・ご家族の気持ちを第一優先にし、必要な場面で関わっていけたらと思います。
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